――或る男の重たい心の話―― 熱情は砂漠に似ている。 恵みの雫は瞬く間に熱砂に吸い込まれて、まるで夢幻のようだ。 乾いた空を見上げて雨を乞う、さながら彼は仙人掌のごとく。 ***** 百人一首 〇四三(権中納言敦忠) 逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり ◦◦◦ 現代語訳 ◦◦◦ 恋しい人とついに逢瀬を遂げてみた後の恋しい気持ちに比べたら、昔の悩みなど、何ほどのこともなかったのだなあ。 こちらの作品は、 『百人一首アンソロジー さくやこのはな』 の、参加作品だったものです。 素敵な企画に参加できましたこと、嬉しく思います!
更新:2017/4/6
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。